いそべとし記念男声合唱団
■名曲「遥かな友に」を若い世代へバトンタッチ
作曲家・合唱指導者磯部俶さんの呼びかけで、早大グリークラブのOBを中心に1974年創団。今日は月に一度、音楽監督の須賀敬一さんが大阪から駆けつけての練習です。「詩にメロディをふるんだよ。」先生が、言葉の立ち上がりや助詞のひとつひとつを丁寧に直していくと、柔らかなハーモニーのなかに磯部作品の美しい日本語が際立ってきました。
「遥かな友に」の誕生の場に立ち会ったというメンバーをはじめベテラン揃い。そして今日は早大グリーの現役学生指揮者も遊びに来ました。練習が終わると名物の懇親会。コップ酒を片手に次から次へと合唱です。学生が「遥かな友に」に挑戦。「ちょっと待った!その棒じゃ歌えんぞ。」須賀先生の指揮法講座が始まります。「須賀の指先を見りゃ、何だって歌える。メンタルハーモニーだからね。」と、60年来の音楽なかまたち。世代を超えて名曲が引き継がれたひとときでした。
(2014年5月 197号)