東京新月会

– 足掛け3世紀をまたぐ「Kwanseiグリーメンたちの居場所」 –

大学創立の10年後、聖歌隊をベースに1899年に創団、という日本最古の歴史を誇る男声合唱団「関西学院グリークラブ」のOB団体。山田耕筰をはじめその団員名簿に歴史あり!。男声合唱曲の定番、クロアチアの愛国歌「U Boi!(ウボイ!)」を初めて日本に伝えたのも彼らでした。

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全体で千人を越すOBのうち、東京支部メンバーは170人。社会人なりたての20代から70代まで、演奏会には毎回約40人が参加するほか、現役グリークラブの東京公演支援を通じ、現役学生を応援するのが会の目的だそうです。

練習場は東京駅のすぐ隣、オフィスビルのなかにある大学の東京キャンパスの一室。東京駅や丸ノ内、有楽町一帯を見渡せる気持ちのいいスペースでした。この日は8月に大阪で開催の「東西四大学OB合唱連盟演奏会」へ向けての練習。締めくくりには、全員起立して校歌『A Song For Kwansei』を歌いました。世代を超えて共有する音色です。「体育会系と違い、歳を重ねても若い世代と同じ土俵に居られる、というのが音楽のいいところ」と東京支部長の谷川晴之さん。

0R5A0406山田さん

■8月の演奏会へ向けて、多田武彦作品、それに『Sea Chanty』を稽古。指揮は山田真也さん(83年卒)

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■今年度の活動予定として、11月23日に「新月会フレンドシップコンサート SPICE」(第一生命ホール)、また2016年2月14日には関西学院グリークラブ・リサイタル東京公演において、OB合同ステージを予定(すみだトリフォニー大ホール)。

(2015年8月 202号)