指揮者:藤原規生さん
立川市立第八小学校のPTAコーラスとして誕生。産休に入る音楽の先生に替わる指揮者として、メンバーの一人の同郷出身の若者が手を挙げた。それが、当時国立音大声楽科の4年生だった藤原規生さん。合唱連盟に非加盟ながら、おかあさんコーラス大会に出場。以来、そのめざましい演奏に、先輩指揮者がたや、合唱連盟のスタッフたちが「おかあさんコーラスの原点のよう」と共感し、今に至るご縁が生まれたのだそう。藤原さんご自身にとっても、このコーラスは「原点」なのですね。カラフルで優しい声。藤原さんが理想とする合唱像が、二つの団の名前となっています。
創立119年の歴史を誇る小学校。その先生方もメンバーとして歌っています。歴代の校長先生のご理解が厚く、公認サークルとして学校行事でも演奏。また、地域の音楽祭にも長年出演し、お年寄りが楽しみにしているそうです。
藤原さんが関わりを持たれている、神奈川県、藤沢市の合唱連盟では、子どもと大人が一緒に歌い、世代をつなぐ、という遠大な計画が進められていて、藤原さんもその一角として活動しています。「ちいさく、ゆるやか。あたたかく、ほのぼの」としたこの合唱団も、いつかこの「遠大な計画」に参加する日が来そうな予感がします。