多様なひとたちが響きあう場所

農友会混声合唱部Hallen Chor(常任指揮者・吉田宏さん)

 

「ハーレン(Hallen)」は「響く」という意味のドイツ語。今年は10人の新入生を迎えました。間近に迫った『芽吹祭(学祭)』と東京都合唱祭が、新人にとって、そして学生指揮者にとってもデビューステージとなります。部員の半分以上は大学から合唱をはじめる初心者だそう。かと思えば中学高校時代からずっと歌い続けてきた部員もいます。「その多様なひとたちが徐々に共通言語を共有していく。そこがハーレンコールの醍醐味であり、強みでもある。」と語るのは、昨年度から第3代常任指揮者となった吉田宏さん。

東京理科大学の学生時代、男声合唱に憧れてあえて早稲田大学コール・フリューゲルの門を叩き、卒業後に東京芸術大学の声楽科へ、という曲がりくねった経歴をもつ吉田さんは、芸大時代に学んだ作曲法を活かし、自ら編曲も手がけています。フリューゲル時代に通った思い出の中華料理屋「北京」はまた、今のハーレン・コールのメンバーにとっても溜まり場だそうで、本番のあとに酌み交わすビールがうまいんですよね!と、しみじみ。

部室は部員にとって大切な居場所。広い!そしてなんとグランドピアノもある!ちょっと自慢すべき、音楽と交流のサロンです。

昭和3年(1929)音楽部管弦楽団創設、同9年には合唱科が音楽部のなかに誕生し、ともに活動を続けたのち、46年(1971)、混声合唱団として音楽部から独立、という古い歴史を持つ。