立正大学グリークラブ
「ぼくたちの歌」を歌い継ぎたい
60年という古い歴史を持つ合唱団。創立当初は男声合唱団、今では混声に。毎年1月に開く定期演奏会には、男声合唱時代も含め多くの卒業生が応援にかけつけるのですが、その卒業生のみなさんがちょっぴり心配しているのが、部員の減少。「とにかく新入生勧誘をガンバレ!」というOBの叱咤激励を背に、いろいろと作戦をたてつつ、では今年度の成果はどうかといえば大豊作!例年になく多くの新入生が集まったそうです。
常任指揮者は山脇卓也さん。彼が率いる男声合唱団「お江戸コラリアーず」に憧れ、両方掛け持ちで歌っている部員もいたりします。山脇さんの、天性ともいえるリベラルさと、音楽に真摯に向き合う姿勢は、立正グリーのメンバーにも少なからずの影響を与えているようです。
今日の練習、後半は「新入生ちゃん」に贈る上級生のミニコンサート。最後に歌ったのは《わが叙情詩》(詩/草野心平 曲/千原英喜)。立正大学グリークラブが2009年に委嘱初演した作品です。「この歌を初めて演奏したのが立正グリーです。大事に思うし、みんな気に入っています。この歌を一緒に歌い継いでいけたらと思います。」練習の締めくくり、責任者の新妻圭太さん(3年)が、「ちょっと話が重くなっちゃったかな。」と笑いながら、「新入生ちゃん」たちにこう語りかけたのでした。
入学式での校歌指導、そしてお釈迦様の誕生を祝う「花まつり」でも歌うなど、大学の顔として活動する。
東京と熊谷にキャンパスが分かれている。通常は別個に練習し、月に2回の合同練習は東京、埼玉交互に。
学生指揮者の菊地のえさん(3年生)が、爆発的な笑顔とていねいな指導で部員を率いる。
ピカピカの「1年生ちゃん」と上級生がペアになってウォーミングアップ。体と心をほぐす。
(2016年5月 205号)