歌が好きな子 、集まれ!

朝7時半。まだ人気のない学校の体育館に団員が集まってきました。7時40分から30分間の朝練習を週に3回、そして土曜午前中に活動しています。今の小学生は、塾通いや稽古事といろいろ忙しいこともあり、全員集合できる朝練習は短いけれど貴重なひとときだそうです。年2回の校内コンサートだけでなく、NHK,TBS,合唱連盟のコンクールに出場のほか、市の平和式典、コミュニティまつり、都小学校音楽研究会主催の合唱祭に出演のほか、近隣のこども園の園児にも演奏を聴いてもらうなど、多彩な活動を繰り広げています。

放課後子どもクラブの活動を経て2013年からは合唱団として活動。今年の東京都合唱コンクールでは、みごと金賞を受賞しました。6年生のみなさんにコンクール出場の感想を訊いてみると、合唱連盟のコンクールではNコンと違ってピアノが中央にあるのですが、この配置、子どもたちとピアニストさん双方から、お互いによく音を聞き合えて歌いやすかったし、パワーももらえたのだそうです。「練習は大変だったけれど、歌って楽しかった」という声が多数。なによりでした。

3年生から6年生まで、現在部員は約40名。団員自ら各クラスを回り、校内放送でも合唱団をPR。また昼休みにミニコンサートを開くなど団員勧誘に努力しているそう。「誰でも歌は歌えるよ」歌が大好きな人もいれば、まだ声を出すのがちょっと恥ずかしくて、という人もいる。でもそれぞれ一緒に切磋琢磨しあえる。「人として大きく成長できる場。歌うことが好きな子が増えてくれたら」「表現を高めようと一つの目標に向かってみんなで頑張ることで本当の歌う楽しさが実感できると思います。」と小林先生。

三鷹市では小中一貫校化が進み、本校も「三鷹中央学園」として小学校2校、中学校からなっていますが、残念ながら現在のところ中学校には合唱部がないそうで、卒団した生徒には、一緒に歌える機会に声をかけているそう。市やコミュニティのイベントで小学生と中学生が合同で合唱。合唱団の子どもたちは中学生が一緒に歌ってくれて嬉しいし、中学生も後輩たちと歌える機会を楽しんでいるそうです。歌うことが好きな子どもたちの居場所を絶やさない、という取り組みはとても素敵ではありませんか。

最後に、合唱ニュースの読者のみなさんへ、6年生からメッセージをもらいました。「小さな人も、大きな人も、いろいろな人がつながってハッピーになれるのが合唱のよいところだと思う。私たちの声をぜひ聴いてください!」