■Female Barbershop Chorus “The Harmonix” (ディレクター:井上晶子)
Lock the Chord! さあ、ハモろう!
「バーバーショップ」とは、19世紀後半にアメリカ発祥のア・カペラ男声合唱のスタイル。諸説あるようですが、街角の床屋さんでの演奏が起源とか。そして1930年代になるとジャンルとして確立され、女声、混声でも歌われるようになる。このあたりの歴史を読んでみるととても興味深く、黒人文化と白人文化の交差点であり、またプロのエンターテインメントとアマチュアのコーラス愛好家との接点としてのジャンルでもあるようです。ご興味ある方はぜひネットで調べ、そしてなにより実演を聴いてみてください!
前置きが長くなってしまいましたが、女声によるバーバーショップ・コーラスによるThe Harmonixさんの練習場にお邪魔しました。東京都合唱祭、それに女声合唱フェスティバルには昨年の第1回に続き今年の第2回にも出演、ひと味違うコーラスを聴かせてくれたみなさんです。ゆっくりした恋歌では、移り変わるハーモニーの妙味をじっくりと。そしてアップテンポの曲ではキレのいい振り付けも。音楽もビジュアルもとてもかっこいいみなさんですが、ごく自然に歌を楽しんでいる表情がとてもいいなと。
この日のレッスンでは、かつてアメリカで暮らし、本場のバーバーショップを五感で学んできたディレクター(指揮者)の井上晶子さんが、世界大会についてレクチャーするひとときも。The Harmonixが加盟するSweet Adelines International(女声バーバーショップの国際連盟)の話、そして国際コンクールの様子について、コーラスの皆さんと一緒に「なるほど!」と聞き入りました。このコンクールのモットーが、とても素敵です。「競い、楽しみ、友達をつくろう」。
目下、6月29日に予定している10周年コンサートを目標に活動中。まさに、この合言葉にふさわしい人たちが世界大会へいつか行けたらいいな、と思います。
・バーバーショップでは、振り付けも重要な表現手段だそう。楽しくユーモラスな動き、そして「キメ」がかっこいい。
・全員でのコーラスだけでなく、カルテットなど少人数での演奏も。ディレクターの井上さんが一人ひとりの声に耳を傾け、グループの組み合わせにも気を配っています。