Silkハーモニー
毎回の練習を終えて シアワセな気持ちで帰りたい
古くから養蚕と絹織物で名高く、「桑都」の別名を持つ八王子の合唱団にふさわしく、シルキーな歌声をめざして名付けられた「シルク・ハーモニー」。三多摩地区の合唱祭を終え、新しい曲に取り組んでいます。歌詞をみんなで朗読。メンバーそれぞれが思い浮かべる「相手」へ向かって呼びかけます。
同じ団地の住民を中心に40年前に結成。団地内に住む高校の音楽の先生のお宅にご近所さんが集まり、ピアノを囲んで歌ったのが誕生のきっかけだそう。
地元三多摩地区の合唱祭だけでなく、東京都合唱祭やおかあさんコーラス大会にも参加。「歌うこと自体がいい健康法です。毎回の練習後に、幸せな気持ちで家に帰れるようにしたい。」と語る岩本徳さんの指導は、指示の声がけ自体にリズム感があり、歌の流れに沿った、とても音楽的な語り口が印象に残ります。岩本さんは東京学芸大で声楽を学んだソプラノ歌手。あるとき、ご自宅で歌の練習をしていたら、その歌声を聴いてご近所の音楽好きが集まりアンサンブルが生まれた。それが合唱指揮者やヴォイストレーナーとしての道を歩みだしたきっかけだそう。この合唱団の生い立ちと不思議に共通しています。「合唱指揮との出会いは、私にとって幸せなことでした。」
朝日が差し、木のぬくもりのある素敵な集会所も、団地住民がお金を出し合って建て替えたものだそうです。
(2017年2月 208号)