昨年暮れに久々の定期演奏会を無事開催し、正月明けの今日は新体制で気持ちも新たに。2月に開催する卒業生のフェアウェルコンサート、そして新学期の新入生勧誘やサマーコンサートへ向けて、『春に』(木下牧子作曲)と『レモンイエローの夏』(田中達也作曲)に取り組みます。楽譜とにらめっこし、音程、リズム、譜割りをコツコツと確認しながら繰り返し歌っていくうちに、音と言葉が次第に像を結び、歌の形をして立ち上がっていく。その過程はとてもワクワクしてスリリングです。

緊急事態宣言下で歌うのを諦めた曲がたくさんあったそう。そのリベンジをいろいろとしたい。これも、あれも歌ってみたい。学生指揮者の村沢さんが語ってくれました。新年度には、新入生の勧誘も久々対面で可能となる見通し。ナマの音楽の威力が試されるときです。

パート練習では、パートリーダーからの一方通行ではなく、メンバーそれぞれが忌憚なく意見を交わし合うのが印象的でした。そしてなにより仲がいい。幅広い専攻分野の学生、そして合唱経験の有無を問わず、さまざまなバックグラウンドを持つ顔ぶれの多彩さが特色だそうで、その多様性が、和やかさをもって発揮されているかのようです。

部員親睦のためのスキー合宿が伝統だそう。愛唱曲のなかには、毎年お世話になる宿のご主人に捧げて部員が作詞作曲した曲がある。作曲したのは、やがて『レモンイエローの夏』を書くこととなる田中達也さんだ!

4年生が企画するフェアウェルコンサートには卒業生も賛助出演する。比較的歳の近い年代の卒業生が中心で、切れ目なく世代が繋がっている。